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福岡県医療勤務環境改善支援センター

勤務環境改善取組事例:社会医療法人聖ルチア会 聖ルチア病院

オーダー業務の見直しを行い、残業時間を減らす

社会医療法人聖ルチア会 聖ルチア病院
所在地 久留米市津福本町
病床数 263床
職員数 全職員244名   医師:常勤11名、看護職:常勤177名 非常勤:10名
(法人全体258名)その他:常勤55名 非常勤5名

1.取組のきっかけ、取組前の問題点

オーダーに係る時間が長い(医師によってもオーダーを出す時間がバラバラであり、残業が多くなる。)

2.取組の概要

  • (1) オーダーの締切時間を統一する。
  • (2) オーダー受けの時間が遅くなるときは、医師へ統一された時間に連絡する。
  • (3) 薬剤師:処方払い出し時間の短縮・業務の見直し。
  • (4) 長期臨時処方は定期処方へ移行を検討する。

3.実施後の成果や今後の課題

  • 実施前はオーダー業務に係る時間が、年間5364分に対し、実施後は1550分へ短縮出来ている。
  • 効率的な業務が出来るようになった。
  • 1部署だけでは、改善できないことも多く、他職種及び各部署の連携・協力及びデータを取りPDCAサイクルを回していく必要がある。
  • 但し、1部署の改善が他の部署の業務効率の悪化へ繋がらないよう、公平に判断することも重要である。

4.支援アドバイザー所感

  • 「残業時間の削減」については、医師の薬指示受けオーダーが遅く、残業の大きな原因となっていた。関連部署のサポートが必要と考え、「医師、看護部、薬局とのミーティングを多く行うこと」、「医師間での業務改善への意識醸成」を提案。改善状況を「院内ニュース」で全職員へ開示する、「医師のPCに薬オーダーの締め切り時間を貼る」、「医師間で業務改善についてミーティングしてもらう。」などの業務改善委員会の活動により、残業削減につながった。
  • 「有給休暇取得率アップ」については、所属長アンケートで「人員不足」、「部署の特性」を理由に取り組みが難しいとの回答が25%を占めていた。「有給休暇申請のルール化」、「有給休暇取得者のカバーの意識醸成」を提案。「意見箱設置」、「院内ニュースでの結果開示」等の施策により、特に検査室、ディケア職員の取得率が向上し全体の所得率の向上につながった。
  • 改善の取組にあたっては、所属部門により有給休暇取得がしづらい、医師の業務改善がないと全体の残業削減が難しいという難題があったが、委員会で各部署から吸い上げてきた意見に基づき議論し、改善のアイデアを出すことにより「有給休暇取得率アップ」、「残業時間の削減」に大きく前進できたと感じる。
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